無借金経営よりも戦略的に借入を回し資金を活かす経営を推奨している理由

ビジネスにおいて、GIVEの心がとても重要だと考えています。

その考えから、お試し無料にてサービスを作りながらGIVEをしてきた過去があります。
https://note.mu/siruf_bos/n/n32f49973b8fa参照

返報性の原理から考えれば当たり前だと言われるかもしれませんが、財務戦略からみても有効な策だと考えています。

第2象限を優先することが成功スピードを上げる秘訣

GIVEをするには、タイムマネジメントの第2象限(緊急度は低いが、重要度が高い)部分を行うことになります。

具体的には、人材育成・商品開発・集客の仕組み作りetc…

まずは仕組み作りや価値提供を優先し、TAKEは後からの考え方です。

創業時はキャッシュが少ないと思いますが、経営計画を作り、資金調達をして徹底的に第2象限に力を注ぐことがビジネスの成功とスピードを上げる事に繋がると考えています。

※資金調達が出来なければ、自分の時間(労力)で補います。

逆に言えば、商品・サービスが確かなものである場合は、資金力があればある程ビジネスの成功確率とスピードが高まります。

まずは、どれだけ良い商品や良いサービスを持っていたとしても、それに価値があることを伝えなくてはなりません。

更には、より多くの人に認知してもらうことも必要になります。

もしも、その商品やサービスの価値が一目でわからない場合は、見込客を教育し価値を理解して頂く必要も出てきます。

そうした場合、お金と時間がかかり数年間は赤字経営になるかもしれません。

赤字を恐れず有利に活用する方法があります

しかし、このようにビジネスを行った場合、有利なことが1つあります。

それは、繰越損失です!

私はこの仕組みはビジネスを加速させやすいと考えています。

繰越損失があると、過去10年間の赤字の繰り越し分は利益が出たとしても、法人税の課税にはならないですよね?

※国税庁HPより抜粋
確定申告書を提出する法人の各事業年度開始の日前9年(注1)以内に開始した事業年度で青色申告書を提出した事業年度に生じた欠損金額は、その各事業年度の所得金額の計算上損金の額に算入されます。
平成28年度の税制改正により、平成30年4月1日以後に開始する事業年度において生ずる欠損金額の繰越期間は10年とされています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5762.htm

ということは、繰越損失がなくなるまでは、有利になるということです。

黒字だと現金が残るはずだが・・・

しかし、逆のパターンを考えてみて下さい。

創業から順調に利益を出し、法人税を納めてきた場合は、途中から経営が悪化してどれだけ赤字経営になったとしても、既に納めた税金は返ってきません。

①1~5年目まで赤字で、6~10年目まで黒字
②1~5年目まで黒字で、6~10年目まで赤字
※①前半と②後半の経営成績が同じで、①後半と②前半の経営成績が同じと仮定する

利益の出るタイミングが先か後かで、会社に残るキャッシュに差が生まれるのです。

財務戦略から考えても、資金調達が有利にできれば、売上に繋がる経費を徹底的に投資して、まずはGIVEを多くした会社が有利になることはご理解頂けたでしょうか?

ということは、創業当初の資金調達が最重要課題となる訳です。

既に資金力がある場合は、税制上のメリットは受けられなくとも、第2象限に徹底的に投資することが可能になる為、よりビジネスを加速させる事ができます。

やはり、売上に繋がる経費は戦略を立てて投資することが重要だと再認識できますよね?

そしてキャッシュがあれば、ビジネスのスピードを更に上げることができます。
なので売上と会社を守ることに繋がらない経費は机上で削減し、『現金の利益』を生み出すことがとても効果的だということです。

無借金経営が理想だと言う経営者と出会うのですが、この考えを深掘りしていくと、果たして本当にそうなのか疑問が出てきます。

もしかすると借金の捉え方にズレが生じているのかもしれません。

成長と衰退を分ける基本的な考え方

私の考えでは、

借金=今すぐは返せないお金
借入=現預金・換金性資産で返せるお金

このように捉えています。

例えば、創業時1000万を年利2%で借り、元利金等で7年間で返済したとしましょう。

支払い利息総額は約72万円
※税効果は考慮しない

この経営者は7年間で72万円の売上に繋がる経費で、1000万の返済を行い更にはビジネスを成功させたのではないでしょうか?

何故これだけのポテンシャルのある経営者が、この低利の時代に無借金経営を行わなければいけないのでしょうか?

更に売上を上げることに、金利という経費で更に投資することが有利ではないのでしょうか?

ビジネスを成功させた経験があるので、よりビジネスのノウハウが溜まっているはずですし…

経営をしたことがない専門家や、借入をせずストックビジネスのみで安定的にビジネスを行ってきた人のアドバイスで、
無借金経営を行うことが逆に会社の衰退に繋がる可能性があることをお伝えしておきます。

なぜか?

金利と元金を返すだけのビジネス構築が、『今は出来ない状態にある』ということではないでしょうか?

経営者や会社の力次第ですね。

経営者である以上、私は無借金経営ではなく戦略的借入経営を目指します!

ではまた次回^ ^

投稿者プロフィール

宮島大輔
宮島大輔株式会社 シルエフ 代表取締役
月次決算からの財務コンサルティングが真骨頂。同じ売上でも利益を増やし、その利益で更に利益を生み出す仕組みを構築することを得意とするコンサルタント。
会社と個人の資産・負債の組み換えの発想や、月次の財務から導く経費削減のアイディアが経営者・税理士・FPから支持されている。

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