経営判断の基準として時間を削り時間を増やす経営戦略の概念とは

今回は『時間』についてお伝えします。

経営において時間の概念はとても重要になると思うのですが、よく時間の概念が欠落している経営者と出会います。

どういう事かと言うと、目先の事を優先した経営判断を行なってしまっているケースが多いということです。

お金と時間のバランス感覚はどうなっているのか?

例えば、決算前に節税したいと考えた時に、目先の税額は抑えることが出来るかもしれません。

しかし、それと同時に現金を暫く塩漬けにすることにもなります。

では、この現金が塩漬けになる『時間』はいつまで?

もしその期間現金があった場合、節税効果よりも税金を払った後のお金が、より大きな現金の利益を生み出す手法はないのか?

ということを考えておく必要もあるのではないか?と思うのです。

節税効果はどこまでいっても税率まで。

売上アップから利益を生み出すことにアッパーはありません。

想定している『時間』によっては、別の経営戦略を選択した方が有利になる場合があることも想定した上で、経営判断していくことが良いと考えています。

この感覚は、当然節税以外でもそうです。

時間のない経営者は時間を味方につけること

私はよく、売上アップに繋がる経費はドンドン投資するべきだとお伝えしています。

この売上アップに繋がる投資をする時にも当然『時間』を意識するワケです。

その際考えることは『時短』『時間を作る』という両面から考えていきます。

まずは『時短』

例えば、自社で開発を進めると5年は必要になる事があった場合、他社からノウハウを買うことで、1年でそれを実現できたとするなら4年という『時間』を買う事ができます。

そして、4年分の時短をした事により、更に成長スピードを加速させる事が可能となります。

この場合の本質は、そのノウハウに対して投資したというより、4年という『時間』に対して投資したと捉える必要もあると考えています。

もう一つの『時間を作る』という考え方です。

例えば、会社でのNO.1営業マンが社長の場合、どうしても社長の働ける『時間』に売上が依存してしまいます。

そうした時に、WEB戦略を行い、営業の過程の一部を仕組み化できたとしたらどうでしょう?

社長が今まで行っていた一部を自動化させることで、社長の『時間を作る』ことができます。

そうすれば、この生み出した『時間』を新たな事業戦略に投資することができますよね?

このように、『時間』という概念においても、複数の考え方を持っておく必要があると考えています。

私は「この時間軸でこの戦略を行うから、この結果が見込めるので、ここに投資する」という経営判断をしています。

その感覚が身に付いてからは、成長スピードが格段に上がっています。

是非参考にしてみてください。

ただ、ここにはもう一つ注意しなければならない『メンタル』という概念もあるのですがそれはまたの機会に・・・

ではまた^ ^

投稿者プロフィール

宮島大輔株式会社 シルエフ 代表取締役
月次決算からの財務コンサルティングが真骨頂。同じ売上でも利益を増やし、その利益で更に利益を生み出す仕組みを構築することを得意とするコンサルタント。
会社と個人の資産・負債の組み換えの発想や、月次の財務から導く経費削減のアイディアが経営者・税理士・FPから支持されている。

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