前回のブログでは、私が経営者向けに行なっている案内として2つを挙げさせて戴きました。
①スピード感を持って月次決算を行いましょう!(もし、月次決算ができなければ、まずは試算表の作成スピードを上げましょう)
これによって社長の頭の中のイメージと、現状の誤差を少なくできます。
(BS)
②経費の色分けをしましょう!
売上に繋がる経費と会社を守る経費は戦略を立てて投資すること
売上に繋がらない経費は机上で削減できるものから削減し、経費削減で生まれた『現金の利益』を、売上に繋がる経費に再投入することと、会社と個人を守る為に活用することによって、攻めと守りの戦略を実行します。
(P/LからB/Sへ)
最大限の力をどこに注ぐのかがポイント
今回は①について書いていきます。
正直に言いますと、私は簿記すら勉強したことがありません。
ただ、固定概念がないおかげで色々な発想が現場で生まれています。
私の考える財務戦略のポイントは如何にキャッシュを潤沢にし、如何に『現金の利益』を生み出すか!
ここに最大限の力を注ぐことを考えています。
勿論その後の策は色々あると思いますが、まずはここからスタートではないでしょうか?
その為には、PLは勿論。BSからの経営判断が必要と考えます。
会社を発展させる上で必要なこと
私のクライアントである小売業の社長が言いました。
「在庫があればあっただけ売る事ができるが、会社のキャッシュと在庫の倉庫のキャパシティを考えると、今月どれだけ仕入れて良いかわからない」と。
セリングに強みを持っているが、会社が伸びていくスピードを最大限に高める為の『財務戦略』が必要だったのです。
ただ、顧問税理士事務所の担当に相談してもアドバイスはなく、社長の頭の中での計算のみで凌いでいたようでした。
そしてある時、突発的な資金が必要となり、ギリギリまで攻めた経営を行っていたが故に資金調達するが必要となってしまいました。
※話は続くのですが、本題とズレるのでここで切ります
在庫と現金のバランス
このように、売上を伸ばしていくときに特に気を付けないといけないのが、利益は出ているがキャッシュが枯渇してしまうことです。
スピードを高めようとすると尚更…
この会社は現状維持という選択をした瞬間に瞬く間にキャッシュは潤沢になりますが、目標は遥か先の為『現状維持という選択肢』は元々ないのです。
このようなケースの場合、仕入れとキャッシュのバランスを取りながら、起こりうる問題に先回りして対策を考えておくことによって、会社の経営を揺るがすような大きな問題の発生は抑制できるのではないでしょうか?
その為には社長の頭の中と現状を擦り合わせる必要があるのではないかと考えています。月次決算ですね!
私、宮島が大切にしている考え
私の立場からお話しすると、100社あれば100通りの事情を抱えている為、一社ごとの関わりを深くし、社長からの聴き取りの時間を多く費やす必要があると考えています。
その際、社長と財務コンサルタントの間には共通の指標が必要となると考えています。
それが月次決算書であり、月次試算表だと考えています。
勿論私はできないので、月次決算を行える税理士に顧問に入って頂いています。
時代の流れに沿った経営ができているか?
時代は加速しています。
クラウド会計やインターネットバンキング・クレジットカード決済によってより自計化しやすい環境整備はされてきています。
まずは、指標づくりの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
今回はここまでにします。
ではまた次回!
投稿者プロフィール
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月次決算からの財務コンサルティングが真骨頂。同じ売上でも利益を増やし、その利益で更に利益を生み出す仕組みを構築することを得意とするコンサルタント。
会社と個人の資産・負債の組み換えの発想や、月次の財務から導く経費削減のアイディアが経営者・税理士・FPから支持されている。
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